冬青社を写真表現の専門の出版社にすると宣言して14年が過ぎた。
始めは5年間と言う期限付きの再スタートであった。
60歳のときであった。
オーストラリア一周バイクでの旅を5年間先延ばしをしての決意であった。
正直に言えば、この5年間はとても長かったような気がする。
出版人の端くれの一人として、最後に遣り残したことの集大成としてと、ただ、ただ写真集を制作をしていた。
自分自身に言い訳をする様に。
暗中模索の5年間と言って良いと思う。
本当にただ、ただ写真集をと思っていた。
5年間が経ち65歳になったころから写真集のクオリティーについて、とても気に成り始めた。
それからと言うものは、印刷に関してインクのこと・用紙のこと・印刷機のこと、ADの方々のこと、オペレーターの方々のこと、とにかくハード面のことを徹底的に勉強をさせて戴いた。
様々な現場にも足を入れた。
知り得る情報、技術を学んだ。
その上で様々なことにも実験をさせて戴いた。
例えばインクのブレンド、用紙に多めに湿気を入れて印刷をしたことも。
様々な失敗も数多くある。
折角、製本まで出来上がった写真集を断裁したことも。
段々と国内だけではなく、海外でも冬青社の写真作品集を評価して戴ける様になった。
気が付けば70歳を迎えていた。
編集の大切さ(ソフト面)印刷のクオリティーの(ハード面)の大切さを様々な経験から学んだ。
頂点を目指したいと思い、決意をした。
それで、やるからには2018年度75歳まで、世界の頂点を目指す決意をさせて戴いた。
その思い、決意をすればするほど、プレッシャーは多く伸し掛かって来ている。
今もそのプレッシャーは一冊、一冊ごとに強く感じているが、特に凸版印刷のAD担当の杉山幸次さん、営業担当の猪野直貴さんのご協力、ご努力を持って、今では世界に問われても胸を張って「冬青社の写真作品集」ですと言える。
2018年12月まで延長すると宣言させて戴いて3年5ヶ月が過ぎる。
数多くの方々からは2020年オリンピックまで続けて欲しいとの、期待をよせて戴いていることには深く感謝申し上げます。
が・・・。・・・。・・・。
今日は私の74歳の誕生日。
・・・。・・・。・・・。
※渡邊博史さん×土田ヒロミさんのトークショーを6月16日19時から行ないます。
先着30名様迄(後4名様)会費1000円
お申し込みはギャラリー冬青 <gallery@tosei-sha.jp>のメール、電話03-3380-7123にてお願い致します。
■下記、コマーシャルは冬青社、ギャラリー冬青、高橋国博のブログとは全く関係がございません。