私が面白くない作品と出合ったとき戸惑うことが良くあります。
本当に出来の悪い作品であれは高橋の良心に従い、感性に従い拒否、否定すればすむことなのですが・・・。
面白くない作品は出来の悪い作品とは違い、何かがあるのではないかと考えさせられることです。
面白くない作品と出来の悪い作品とは全く次元が違う話です。
私の見方、感じ方、学習能力が足りないのではと恐怖感に包まれることが度々あります。
どこが面白くないのかと自問自答するのですが答えは見出せません。
私自身のレセプターに問題が生じているのかなどなど・・・。
そのときには必ず、他の人にアドバイスを受けたり、見解を聞いたりいたすのですが、なかなか納得の行くまで参りません。
その場合には、ひとまずは心の箪笥の引き出し閉まっておく様に心がけています。
直ぐさまに拒否したり、捨て去ることは致さないようにしています。
以前は直ぐさまに捨て去り忘れる様にしていました。
拒否をしてしまっていました。
時間の無駄だとか、自分なりの理由付けをして・・・。
なぜ、捨てずに心の箪笥の引き出しにしまっておこうと思う様になったかと言えば、自身の物指しのスケールの度合いが変われば、見方、感じ方が変わるのではないかと思う様になったからです。
私の自宅の書棚も5段階に別けるように致しております。
◎常時、見たい写真集。
◎面白くない写真集。
◎特別、気に入っている写真集
◎資料的写真集。
◎一度、見たらもう良いと思える写真集。
(買って失敗した写真集)
この中でくせものは「面白くない」写真集です。
意識的に、たまに引き出してみる様にしています・・・。
ヒョットした切っ掛けで何かを感じ出すことがあります。
それは突然とやってまいります。
そのときの歓びはなんとも言えません。
どうでしょうか・・・。
面白くないものや、面白くないことを言われたとしても、行きなり拒否をせずに、捨て去らずに、先ずは自身の懐の箪笥のなかにしまい、時間を掛けて検証されては如何でしょうか。
自身の美を見つめる幅、心の許容範囲までが広がるのではないでしょうか。
「面白くない」からこそ、私の殻を破ってもらえると思う昨今です。
無論、私の書棚には現在も沢山の「面白くない」写真集があることも事実です。
でも、いつの日にはと思ってます・・・。
●第三回目の=『作家の頭の中見せます』-「本棚か語る作家の素顔」を開催致します。
今回の本棚は渡部さとるさんの本箱の一部を切り取ってお持ち戴けることになりました。
●先着10名様まで会費、無料。
1月10日午後19時〜21時まで
※お申し込みはギャラリー冬青 <gallery@tosei-sha.jp>のメール、電話03-3380-7123にてお願い致します。
●イベント内容
本棚はその人の思考を創り出してきた知識の源泉です。 会場に持ち込まれた本棚には持ち主である作家の「アーティスト思考」を育てた「種」が そこにあるはずです。 参加者のみなさまにはその想像力を働かせていただき、本棚の中にその「アーティスト思考」を育てた。 「種」を見つけていただけたらと思います。 そして、作家やほかの参加者とのディスカッションを通して、ぜひその「種」を自分自身の中でも 芽吹かせて「アーティスト思考」の木を育ててみてください。
■9年前より冬青社、ギャラリー冬青、高橋国博の年賀状はとり止めをさせて戴いております。
皆様におかれましても、ギャラリー冬青・冬青社・高橋国博宛ての年賀状はご無用と存じます。
ブログ上で大変恐縮でございますが、何卒宜しくお願い申し上げます。
●下記、コマーシャルは冬青社、ギャラリー冬青、高橋国博のブログとは全く関係がございません。