私の昔のことを考えると、自分の狭量な思考で、気にいらない作家や作品を撫で斬っていくことに密かに喜びのような感情を抱くことがあったのではと昨今反省をしています。
そのことの意味するところは、自分自身が虚勢を張っていただけのことで、そんなことは実につまらないことであり、長く続くものではないということが、解ってまいりました。
それは沢山の作家の方々の話を聞いたり、多くの作品を見ている内に気づいてまいりました。
時間が私を変えたと思われますが、わずかですが包容力も身についたのではないかと思ってます。
世界の中には古今東西いろいろなアーティストがいて、様々な作品を日々生み出されています。
日々、生み出されているいるという当たり前のことが、目の前に広がっていることを改めて知るようになったからだと思います。
これらを見逃す手はないし、出来るだけ作家や作品に接していくばかりではなく、それまでの見方、考えかたてを一度反芻し・反省していくと、いままで見えなかったものまでがわずかですが見えてきたと感じています。
昔の狭量さが大切な作品を見逃していたのではないかと思います。
個人の思考というのは、概念的にいえばそれまでの人生の思考のうちに、それまでになかったことをだれかから知見を借りたし足り、
引き出したり、あるいはシャッフルしながらしてでき上がっていくものではないかと考えています。
アート習慣は、私たちにとりましてそのための大切な契機になさっていると思えてなりません。
アートは時間や作家との触れ合い、作品への接し方で変化、増幅されていくのではと考えられます。
●第4回目の=『作家の頭の中見せます』-「本棚か語る作家の素顔」を開催致します。
今回の本棚は宇井眞紀子さんの本箱の一部を切り取ってお持ち戴けることになりました。
●先着10名様まで会費、無料。(後2名)
2月7日午後19時〜21時まで
※お申し込みはギャラリー冬青 <gallery@tosei-sha.jp>のメール、電話03-3380-7123にてお願い致します。
●下記、コマーシャルは冬青社、ギャラリー冬青、高橋国博のブログとは全く関係がございません。