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2018年11月15日 助成金と寄付がアーティストを貧困にする理由・・・。

オランダの例としてハンス・アビングは「金と芸術 なぜアーティストは貧乏なのか」の中で次のことを語っている。

1949年〜87年まで行われたオランダで行われた美術助成。

この目的意義は貧困しているアーティストの一時的な救済を目的としたものである。

アーティスト達は地方政府に作品を売却することで、何がしかの支援金を手にしたと言われている。

 

このプログラムが開始されたとたんに芸大の入学者は著しく増加したのだが、このプログラムが終了した時点で、芸大への入学はとまったと言われている。

ハンス・アビングは助成金、寄付金悪について4つのことをのべている。

1.アーティストへの助成金、寄付金は、アーティストに誤った信号を送っている。

2.その信号によりアーティストは、より魅力的に見えてしまう。

3.助成金と寄付金によりアーティストの数はふえ、相対的に収入の低下を招く。

4.しかも、寄付金と助成金には限界がある。

ハンス・アビングは語る助成金や寄付金に頼ることなく「アーティストは自身に自信を持ちなさい、そうすれば道は開けると」。

だだし、こうも語っている「アーティストは自身が自信を持ち過ぎると、自信過剰なりすぎると道を誤ると」。

更にハンス・アビングは次のことも語っている。「必要以上に自身を卑下するな。卑下しすぎると全てを失ってしまうと」。

 

自身を持て、自信過剰になるな、卑下するなと言われればどうすれば良いのか、一般人の我々には解らなくなってしまう。

中庸が良いということになるのだろうが、凡人には中庸であり続けることが実に難しい。

しかし、中庸であることを諦めてしまえばアーティストは、一番大切である、一般人の我々からも支持を得られなくなってしまう。

ハンス・アビングに同調することが私には随分とあるように思う。

助成金や寄付を取得することは、それ程、悪くもないが取得することで自身の価値、作品の価値が上がったように思うこと、勘違いすることが恐ろしいと思う。

一言で高橋が理由を言えば「審査員が万能な神でないからである」。

 

ハンス・アビングはそのことについて一つの警鐘を鳴らしているのではあるまいかと考えます。

 

我が国では助成金や寄付金(税制面もふくめ)が少ないとぼやき、十分な作家活動が出来ないと思っている若きアーティストが圧倒的に多くいると思われる。

実際に日本はとても他の先進国から見てもとても遅れていると思う。

悲しい出来事だと思う。

 

最近、政府が打つ出した、とんでもない、あり得ない施策がある。

うたい文句は美術界を活性すること、コレクターを増やすこと・・・。

その内容は大まかに三つある。

1.美術館の作品を売却する。そのことで新たな作品が購入できる。

2.美術館の作品を売却することであらたなコレクターを掘り起こし、生み出す。

3.1と2を実行することでアート界が活性化する。

この話を知ったときとても腹立たしく思った。

 

日本政府は全く、アートのことやアート界のことを全く理解していない。

この施策に膨大な(税金)助成金が出されるとのこと。

大手、広告代理店の企画。

パンフレットも出来上がり配布されている。

こんな制作でアート界が到底活性化されるとは思えない。

 

カメラを持ち作品を制作する人口は日本人は世界で一番多いと言われている。

日本では発表する場もコマーシャルギャラリー・レンタルギャラリー・メーカーギャラー・美術館の一部・公共施設の一部などなど、

この現象も日本だけにおける現象。

それだけ、発表する場がありながら、なぜアート界が活性化されないのか、誰も真剣に考えていないのでは、ないかと思う。

 

作品を制作する誰しもが、アート界を活性化したいと願っているのではと思います。

発表をしたとき、一人でも多くの方々に観て欲しい、作品を求めて欲しいと思い、願っているはず。

アート界が活性化しない理由は私が考えている理由の一つがあります。

それは、私たち個人の意識の持ち方だと強く、強く思います。

本日はブログが長くなりましたので明日、続きを書かせて戴きます。

 

■10年前より冬青社、ギャラリー冬青、高橋国博の年賀状はとり止めをさせて戴いております。

 皆様におかれましても、ギャラリー冬青・冬青社・高橋国博宛ての年賀状はご無用と存じます。

 ブログの上で大変恐縮でございますが、何卒宜しくお願い申し上げます。 

 

●下記、コマーシャルは冬青社、ギャラリー冬青、高橋国博のブログとは全く関係がございません。

 


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