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2020年6月25日 「写真は光と影の芸術だ」と改めて思う・・・。

日本のピクトリアリズムの写真展・図録「芸術写真の精花」(東京都写真美術館刊)の中で光田由里さんが寄稿されている一節に・・・。

(光田由里さんにはギャラリー冬青でも以前にパネラーとして来て戴いたこともあり・・・。)

 

『1921年月刊誌『写真芸術』を創刊。

同人には太田黒元雄・掛札功・福原信三が計70名余点を展覧した写真芸術社の旗揚げは鮮烈だった。彼らは言葉と作品で新しい写真観を提案し実践して、関東大震災のため活動休止を余儀なくされるまでの2年間、広く日本の写真界に影響を与えた。

当時使われていた呼称「芸術写真」を「写真芸術」と言い換えて斬新を目ざした彼らは、運動と呼ぶにふさわしい写真改革を実らせた。

 

※ここからが面白い・・・。・・・。・・・・。何かを改めて感じます・・・。

その主張は『写真芸術』創刊巻頭、太田黒元雄の書いた「写真小論」に要約されている。冒頭で「写真はモノクロームのものだ。従って写真芸術の極致は、いかにして此のモノクロームを活かしきるかといふ一点に帰着する」と太田黒元雄は言い切った。

 

モノクロームの絵を活かすのに最も大切なのは光と影との対照並びに諧調なのは言ふ迄もない。事実、写真は光と影の芸術だ。

 

それに次いで必要なのは構想と構図に対する考へを発達させることだろう。けれど此れは前に述べた光に対する問題と違って、美術上の教養さえ積めば自然に発達するものだ。

 

前に述べた光に対する問題と違って、美術上の教養さえ積めば自然に発達するものだ。

 

平凡のうちに非凡を発見する事、此れは総べての芸術家の常に忘るべからざる事であると同時に、また特に写真家に対して肝要な事だ。我々は欠けて居るのは眼なのだ。

 

この当時はカラー写真が実用的でなかったため「芸術写真」にカラーはまずない。そこで行われていたのが暗室作業やビグメント印画法による画像操作だった。工夫を凝らし技術を発揮する手作業ゆえに、技巧はしばし芸術性と取り違えられがちで、写真芸術社はそれらを批判したのである。写真の本質は光と影の諧調にあると喝破し、ストレートなプリントのみを作品として呈示したのだった。続いて抜粋・引用したのは、構図と構想、題材選択の決定要因を撮影者の教養や眼力に置くこと、そして画面操作の技巧の批判を言う部分である。』

と、光田由里さんは書かれている

 

ピクトリアリズムの写真を絵画的だといい揶揄する人も多い。

日本では土門拳さんなど筆頭に・・・。

表現ではなく、職人技だと語る人もいる。

私はピクトリアリズムの写真が大好きである。

関西で開花したと言われるサロン派も同等に大好きである。

作品全体から何ともいえない色気を感じる。

構図主義が良い。

土門拳さんの評価とは真逆かも知れない。

でも好きである。

 

デジタルの時代、今、生きていられ現状を眼の辺りしてどう思われるのかお聞きしたくなる気持が沸き起こってくる・・・。

デシタルカメラの今、周辺機器、Photoshopでの作業・・・。

どうも馴染めていない私なとって「芸術写真の精花」を改めて読み直し、正直「我が意を得たり」との気分になりました。

97%賛成である。

今、今日の写真表現の拡散、拡大、膨張、手軽さが受け居られている現象、現実のなか、大切な何かを置き忘れているのではないかと思っていますが・・・。・・・。

私だけでしょうか・・・。

 

時代遅れ、時代錯誤と言われるかも知れないが、今日的にも写真はストレート表現だと思っている。

「写真は光と影の芸術」「モノクローム・フイルム」・「焼き付け・現像・定着・水洗い・乾燥」から観えて来るもの、感じられるものを大切にし、益々育て行きたいと思う。

 

※お知らせ。

・作家在廊日=6月26日(15時より)・27日(土曜日)13時より。

・6月26日19時よりクロージングパーティーを予定しおりましたが、中止とさせて戴きます。

 

下記、コマーシャルは冬青社、ギャラリー冬青、高橋国博のブログとは全く関係がございません。

 


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