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2020年7月8日 禅フォトギャラリーと倉田精二展・・・。

今年の2月に他界された、倉田精二さんの追想写真展が六本木にある「禅フォトギャラリー」で行われている。

オーナーのマーク・ピアソン氏が追悼の言葉を述べておられる。

愛情溢れる言葉、言葉、言葉。

更には想い、愛情。

ギャラリストとして、編集者として写真家に、作家にこのような気持で接しているのか高橋は、接することが出来ればと思い、許しを得てその全文を掲載させて戴きました。

禅フォトギャラリー・倉田精二 追悼写真展「Eros Lost / Flash Up」

会期・7月3日(金)から8月1日(土)まで

 

倉田精二 —— 彼の晩年についての私の思い出。

記事 / インタビュー

過去10年間の倉田精二と私たちの関係を振り返る際に、私の脳裏に2つのことが思い浮かぶ。 まず、彼は私たちが対処しなければならない最も難しい人であった。 しかし、一方で私たちは彼のことを何でも許した。常に私たちは「彼は真のアーティストだ」と思っていたからだ。

倉田さんはめったに電話に出なかったし、eメールを使わなかったので、 彼をつかまえるのはほとんど不可能だった。彼とプロジェクトに取り組む過程で私たちにできる最善の方法は、彼の留守番電話にメッセージを残してただ待つことだった。 たいがいは数週間待たされた後にようやく打合せが手配される。 倉田さんはオートバイで街を走り回るのが好きだったので、私たちは彼が事故に遭うのではないかと心配した。しかし、ここ数年は彼の身体が衰えてきてオートバイに乗ることはあきらめたようだった。

倉田さんは人と協議することを好まず、いつも決断を下すときはとても緊張していた。 彼は自分の作品があまりにも大切で、時間をかけて注意深く検討しないまま決定することはできないと思っていた。 彼の作品があれほど驚異的でなかったら、彼が決断を先延ばしにしたり、そのことを言い逃れたりすることに誰も耐えることはできなかっただろう。 打合せが最終的に手配され、倉田さんは到着するなり意識の流れの赴くままに、自分の作品のことだけではなく、昨今の諸問題や、写真関係の団体や有名な写真家の多くから過去数十年間の間に受けた処遇に対する腹にたまった憤りについて捲し立てた。 彼は自分が運に恵まれず、また他者からそうあるべき待遇を受けてこなかったと感じていた。 1、2時間後、私たちの1人がその日の打合せの目的をおもむろにきりだすと、話の方向転換を図る間に倉田さんは聞いた質問を頭の中であたためて、また新たな話題を持ち出した。

写真©︎マーク・ピアソン

彼は自分の作品が素晴らしいことを知っていて、もっと世の中に広く知られることを望んでいたが、それがどのように公開され見られるかという点におそろしく敏感だった。 生涯を通じ人間関係において明らかに彼は問題を抱えていた。私たちは彼が永続的で継続的な関係性に近いものを持った最初で唯一のギャラリーだったと思う。

倉田さんはいくつかの素晴らしい写真集を遺した。最もよく知られているのは彼の最初の写真集『Flash Up』だろう。しかし、それ以外も彼の個性が色濃く表れた名作揃いである。

『Flash Up - Street Photo Random Tokyo 1975-1979』 (白夜書房、1980年)
『フォト・キャバレー』(白夜書房、1983年)
『大亜細亜』 (ICP、1990年)
『80’s Family - Street Photo Random Japan ‘80s』(JCCI、1991年)
『トランスアジア』(太田出版、1995年)
『ジャパン』(新潮社、1998年)
『クエスト・フォー・エロス』 (新潮社、1999年)
『Trans Asia, Again!』 (Place M、2013年)
『Flash Up』 (新装版、Zen Foto Gallery、2013年)
『都市の造景』 (Super Labo、2015年)
『AKB80’s』 (Little Big Man BooksとZen Foto Galleryの共同出版、2016年)

Flash Up (白夜書房、1980年)
Flash Up (新装版、Zen Foto Gallery、2013年)

下記、コマーシャルは冬青社、ギャラリー冬青、高橋国博のブログとは全く関係がございません。

 


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